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天海家の禁断感染
第1章 兄~初恋~
想像もしてなかった俺の質問に戸惑ったのだろう
一回目の『どうしたの?』よりも強い心配が帯びていた
「…良いから!いるの?いないの?」
姉を抱き締める腕に自然と力がこもる
「いないわよ、いたら誠にもちゃんと紹介するって」
苦笑混じりに姉が出したセリフは祈った通りのモノなのに怒りが溢れた
「紹介なんて一生しなくて良い!!」
「誠?何怒ってるの?」
抱き締めた俺の手に優しく触れるのは俺が姉の弟だから…
弟にしか見られないなら優しくなんかされなくても良い