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天海家の禁断感染
第3章 弟~嫉妬~
さりげなく腰に回される手
距離感
二人の雰囲気、空間全てが不快で
休めるべき日曜の半分をモヤモヤとした気持ちで過ごした
夜には考える事に疲れて
ただぼけっとしていた
風呂上がりの兄が声をかけて来たのは、そんな俺に見かねたに違いない
「何か考え事か?死にそうな目してるぞ?」
昔から俺の世話は兄がしてくれていた
言うなれば兄こそが俺の世界のルールだ
兄がイエスと言えば正義だし、ノーと言えば悪
俺の理念の半分は兄が構成したと言って良い