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天海家の禁断感染
第1章 兄~初恋~
リビングには既に食欲のそそる香りが立ち込めていたが
キッチンへ急いだのは俺の中に渦巻く不安を押さえつけたかったから
「ただいま」
「ん、お帰りなさい」
野菜を炒めながら笑顔をむける姉にいつも以上に胸を締め付けられる思いがした
(姉ちゃんを好きになるヤツがいたって全然不思議じゃないのに…)
なんで今までその不安を想像しなかったんだろうか
姉の弟であると言う立場に甘えていた
そんな自分自身に腹さえ立つ
今日から弟である事を止めよう