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濃厚ピンク学園
第8章 相部屋交代
次の日。
部屋割りの発表。
相部屋になったのは笹野君ですごく嫌そうな顔をされる。
「こんな事なら手抜けば良かった。このクラス本当に勉強出来るやつ集まってんのかよ」
放課後部屋に戻ると笹野君は勉強を始めてしまった。
私は椅子に座って時間が過ぎるのを待った。
笹野君のお部屋…必要最低限以外の物が何もない…。
しばらくすると笹野君は私の座ってる椅子の周りに線を引いた。
「お前。ここの線の中以外俺の陣地に入るな」
「へ?そしたら…お風呂とかおトイレはぁ…?」
「知るか」
笹野君はそう言ってベッドで寝てしまった。
お布団とかもないし…。
私は狭い陣地の中で小さくなって眠った。
朝になって部屋を出てからやっとおトイレに行けるけど…お風呂に入れない…。
一週間もするとみんな近付いて来てくれなくなる。
そして遂に…。
私は笹野君のお部屋でおしっこを漏らしてしまった。
「チッ…ふざけんじゃねぇよ!出てけ!」
笹野君は私の腕を掴んで引きずるようにして部屋から追い出した
「やッ…待ってぇ!理々良い子にしてるからぁ…他に寝るところないのぉ!」
部屋から閉め出されてしまった。
いくらドアを叩いてもドアを開けてくれない。
「フゥッ…お願い……入れてよぉ…ふえぇっ」
大和の所には…行けない…。
私は仕方なく同じクラスの他の人の所を尋ねた。
「は?お前、最近くせぇしお断り。」
「校則破ると俺までどうなるかわからないし面倒に巻き込まれるのはごめんだよ」
部屋に入れてもらえなくて一人で泣き崩れていた。