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第10章 10

〈千紗 side〉


凜空が最近変。


急に私に接する態度が変わりすぎて正直どうしたらいいか分からない。


好きとか言ってくるけど、それを信じることができない。



「最近、凜空くんの噂よく聞くんだよね。やっぱり千紗に本気だと思う」

「噂？」

「女の子抱かなくなったらしいよ」

「どうして？」

「千紗のこと好きって言ったの本気だよ、あれは」



でも好きか聞いた時、馬鹿にしたように笑われた事が頭の中から離れない。

それでも期待してしまうのは、私もきっと凜空の事が好きだからかもしれない。



「なんで今更…」

「馬鹿だから気づかなかったんじゃない？自分の気持ちに」

「気付かないとかある？」

「凜空くんならありそう」


なんだそれ…。

私は気持ちを押し殺して離れようとしてるのに…。