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悪魔みたいな幼馴染
第10章 10
「ちぃ、一緒に帰ろ」
「え…」
久しぶりに来たカフェスペースで亜美とコーヒーを飲んでいると、何食わぬ顔で凜空が隣に座った。
帰ろって言ったくせになんで座るんだか。
「じゃ、あたしも帰るわ」
亜美は凜空に見えないようにウインクをしてカフェスペースから出ていってしまった。
しょうがなく凜空と帰ることにしたけど、周りにいた女子からの視線が嫌という程刺さってくる。
「ねぇ凜空、LINEくらい返してよ〜」
通りすがりの女子に喋りかけられても反応しない。
「いいの?」
「何が?」
「シカトは可哀想じゃん」
「ちぃ以外いらねぇもん」
なんでこんなにストレートなんだろう。
今までの悪魔はどこ行った…。