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悪魔みたいな幼馴染
第10章 10

とりあえずバッグのなかにある水でも飲んで咳を落ち着かせなきゃ…


「ねぇ、あんたが消えてよ」

「は?……ゴホッ、ゴホッ……」

「凜空の前から消えて、ウザイから」


今は言い争ってる場合じゃない。

どうにかして喘息の咳を止めないと酷くなってしまう。



ペットボトルの蓋を開けて飲もうと口に近づけると、女がそのペットボトルを奪ってしまう。


「こっちは真剣に話してんのに呑気に水なんて飲まないでくれる?」


あぁ、もう最悪だ…。


こうなると無理矢理ここから脱出するしかない。



「凜空に近づかないって言うなら見逃してあげてもいいけど」



なんなの、まるで小学生の虐めみたいなこの状況。


咳もどんどん出てきてさすがに苦しくなってきたんだけど…。

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