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悪魔みたいな幼馴染
第10章 10

「ちぃ!?」


ドンッと扉が勢いよく空いたと思えば元凶の凜空が登場した。


たまにはいいタイミングで来るじゃん。


咳き込む私の背中をさすりながら凜空は女の子を睨んでいた。



「お前、何したんだよ」

「別に私は…っ、」

「二度と千紗に近づくな」



さっきまでの威勢の良さは微塵もなく、冷たく放たれた言葉に震えて女の子は走って出て行った。


凜空によって保健室に連れてこられ、喘息用の吸入器を口に当てていると直ぐに咳は落ち着いた。


「ちぃ、ごめん…」

「何が」


まるで怒られた子犬のようにシュンとしてる凜空を見ると責める気になれない。


最近の凜空は素直すぎてどう接したらいいか分からなくなる。


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