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悪魔みたいな幼馴染
第10章 10
アパートに着いて、いつも通りの図々しさで凜空は何も言わずに私の部屋に一緒に入ってきたけど大人しくソファに座った。
「なんであそこにいるって分かったの?」
普通なら気づかないような使われていない所に居たのに。
「ちぃの友達が教えてくれた」
亜美か…。
私が女の子に呼ばれることなんてないから凜空を呼びに行ったのかな。
「ありがと」
あそこで凜空が来なかったら喘息が酷くなっていたかもしれない。
ここは素直にお礼を言うべきだ。
「少しはヒーローに近付けた?」
「犬かな」
「犬……」
「ペット」
「下僕よりマシだけど…」
少しずつ昇格していってるけど、納得がいかないような顔をされる。
でも凜空が女遊びをしなくなって私にとばっちりが来るとなると、それはそれで面倒だからしょうがないよね。