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悪魔みたいな幼馴染
第12章 12

〈凜空 side〉


避けられていた日々が嘘だったかのように過ぎて、俺はつまらない講義を受けていた。


隣で翔太は今日相手してくれる女を探すと言ってスマホを弄ってる。


そんな時、俺のスマホが震えてLINEが来た。


画面を見ると『千紗』と出ていて伏せていた体を勢いよく起こした。


「うわっ、ビックリさせんなよ…」

「ちぃからだ…!」

「はいはい、良かったでちゅね〜」

「うざ」


千紗からLINEが来ることなんて滅多にない。


急いでアプリを開くと『マヨネーズ買ってきて🐶』と来ていた。

犬のマークは悪意がある。

俺がまだペットから昇格できてないからしょうがないけど。


『了解!』とだけ送り返すと既読は付くけど返信はなかった。

当たり前だ。


それ以上返すこともないし、千紗はLINEのやり取りをダラダラするのは好きじゃない。

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