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悪魔みたいな幼馴染
第3章 03
「馬鹿、いきなり走んなよ」
「ごめっ……、ゴホッ、ゴホッ…」
「喋んなくていいから。薬は?」
咳き込みながらバッグの中にあるポーチを探していると、無理矢理バッグを奪われて私の代わりにバッグを漁っていた。
なんでこんな時に優しくするの…
心も体も弱りきってる時に優しくされると、今までされた嫌なことなんて全部忘れて縋りたくなってしまう。
1度私から離れた凜空は、キッチンまで行ってコップに水を注いできてくれた。
有難くそれを受け取って薬を飲むと、
「そのままコップと荷物持ってて」
と、言われた。