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悪魔みたいな幼馴染
第3章 03
薬も飲んだし、5分くらいすれば落ち着くからもう放っておいてくれていいのに、凜空は私を抱き上げてリビングのソファまで運んだ。
「ありがと…」
「ん、貸しひとつね」
最悪な人に貸しをしてしまったけど、もし1人だったら薬もまともに飲めなかったかもしれないし我慢しよう。
だんだんと落ち着いてきた私は「もう帰っていいよ」と凜空に言った。
私が走ったせいで凜空は心配してくれたんだ。
もしかしたら用事があったかもしれない。
講義だってあったかもしれない。
帰っていいって言ったのに…
何故か凜空は私の横でテレビをつけて寛ぎ始めた。