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第4章 04

それから私はバイトに行って、いつも通り深夜まで働いた。


「千紗ちゃん、ちょっといい？」

「はい、何でしょう」

「来週の土日、お店休みにするからバイトもないから間違えないようにね」

「そうなんですか？分かりました」


私がバイトしているこの居酒屋は夫婦でやっているこじんまりとしたお店。

どうやら来週は結婚記念日らしく、夫婦で旅行に行くらしい。


いいなぁ。


結婚して子育てが終わっても仲がいいなんて憧れる。



“歳の数＝彼氏いない歴”はいつまで続くんだろう。


健吾くんのこともあって、あれだけ欲しかった彼氏も当分できる気がしない。