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悪魔みたいな幼馴染
第5章 05
10分位すると、玄関のドアが開く音が聞こえた。
「ちぃ?」
「ん…」
顔だけ出した私の額に凜空の手が触れると、熱のせいか、体は寒いのに触れる手は少し冷たくて気持ちよかった。
「あっつ…、熱は?」
「分かんない…」
「体温計どこ?」
「リビングの救急箱…」
いつもと違ってテキパキ動く凜空を見ると違和感でしかない。
体温計を持ってきてもらい体温を測っている間、辛くて目を瞑っていた。
すると、頭を撫でられていることに気付く。
いつもならその手を振り払うけど、今はその手が気持ち良くてずっと撫でていてほしいとすら思ってしまう。