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悪魔みたいな幼馴染
第7章 07
私がその手に捕まると思ったのなら大間違いだ。
手を叩き落としパシッと乾いた音が鳴る。
「最低」
自分でもビックリするくらいの冷たい声に、凜空も私の反応がいつもと違うからか目を丸くして私を見ていた。
でも鍵を返してくれそうな素振りはない。
「ちぃ、」
何か言いたそうにしていたけど、もう何もかもどうでも良くなった。
私はそれ以上何も言わず、学食を出た。
なんで私はこんな男を少しでも好きかもとか思ってしまったんだろう。
どうして身体を許してしまったんだろう…。
自分の不甲斐なさに泣けてくる。