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碧い雨の夜に…
第1章 【衝動的に……】





ちゃっかり自分だけ支度終えちゃって、またどっかに行っちゃう?
2週間も3週間も私を放置する?
すぐ会えなくなる?
友達だよ………友達になったんだよね?




「リセちゃん?」ってその綺麗な瞳に私が映ってる。




「次、いつ会える?」




「えっと…………」て今どき手帳なんかを出してスケジュール確認している。
返事を待てない私は更に畳み掛ける。




「携帯壊れたって言ってたけどまだ直らないの?不便でしょ?どうやってナオと連絡つけたら良いの?来る日は来るって言ってもらわないとさ、昨日みたいなことになるし、私が来る前に変な男に声掛けられたりとかさぁ、危ないかもじゃん?」




「あぁ……仕事は事務所で携帯持たされてるし大丈夫だけど、そうだよね、私、友達あまり居ないから携帯なくても良いやって人で……でも、私も、リセちゃんとは連絡取り合いたいかも……あ、けど今携帯買える余裕なくて、だから次のお給与入ったら…で」




何処に住んでるの?
誰といつも居るの?
一人なの?
会って2回目でこんなこと言うのは変かも知れない。
段階があるってのも知っている。
でもさ、この顔見たら絶対に引けないし冷静でも居られなくなると思うんだよ。




もうとっくに心ごと奪われてる。




一歩ずつ近寄って後退るナオをソファーに座らせた。
その不安そうな顔、歪ませて良い…?
なんて心では思ってるけど、実際口からついて出るのは弱々しい声で。




「そういうの全部ひっくるめて煩わしいからもう一緒に住んじゃえば良くない?」




「え………?」




「何処居るの?会おうよ、会えない?とか……面倒だから一緒に住めば全部解決するんじゃね?」




とか、サラッと大胆発言。
目を丸くするナオに跨いで膝の上に座っちゃった。




「え………でも、ボク……男なんだよ?その、色々と……」




「いつも通りのナオで良いよ、どっちのバージョンも私的には大丈夫だけど」




「リセちゃん………本当に良いの?あ、でもちゃんと考え直した方が…っ」




「私が良いよって言ったら良いの、身ひとつで良いから来て、もうあんな場所で待たなくて良いようにこの部屋使って?」









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