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碧い雨の夜に…
第1章 【衝動的に……】
最初のキスとは違う。
啄んでこじ開けて「舌出して」って言う。
絡め合ったらもう歯止めが効かなくなるね。
押し倒すように重なった。
がっついちゃったかな。
トントンして止めてきた。
トロンとした目のナオに理性が吹っ飛んで「何?」って苛ついた声。
「ボ、ボク……アレだから」
「ん…?なに?久しぶり?」
「ちゃんと女の子とするのはほぼほぼ初めてで」
「え、ウソ………」
「ごめん」
「男とはあるの?」
「ボクのこと知ってる人とは……」
「何回?何回した?」
「え、そんな、数える程度だよ、2〜3回」
「気持ち良かったの?」
「え、え、何でそんなこと聞くの?」
何で泣きそうな顔するの?
それじゃ、あまり良い思い出じゃないのかと勘違いしちゃうよ?
「今日で塗り替える………私とのエッチが一番だって思わせるから」
「うん………でもね、ボク、女の子には勃たなかったんだ……初めてがその、男だったから」
密かに怒りをこみ上げながら耳を傾けていた。
最初の男、絶対に越える。
どんな相手か全く知らないけれど底知れぬ自信だけは漲っていたのだ。
話を遮るかのようにキスを繰り返した。
五感で全部感じて欲しくて歯列裏まで堪能したの。
舌の感触がまず好き。
相性が良いって脳が判断する。
同時に触れていく身体のラインも、見た目は華奢だけど触ると結構、筋肉質。
ギャップあり過ぎでしょ。
知るとこ全部ムラムラするんだけど?
「あっあっ………どうしよう、リセちゃん」
可愛い声出してどうしたの?
首筋に下を這わせてボタンを外してはだけた乳首を転がしたら、私の手を股間へと持っていく。
確かに固くなっていた。
「リセちゃんだからボク、興奮してる……初めてだよ」
あぁ、もう泣いちゃった。
早いよ、まだ何もしてないのに。
耳を甘噛みして「もうリセだけの身体にして良い?」か聞いてみた。
そしたら満面の笑みでYESと返ってくる。
「離さないよ?ナオがもうダメだって言っても私のナカに沈めるから」
「ボクもリセちゃんのことたくさん愛して良い?」
「勿論」