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碧い雨の夜に…
第3章 【必然的に……】





祖母だけが唯一味方で居てくれたみたいだけど最後看取れなくてそれだけが後悔してるって泣きながら教えてくれたね。
深くは知らない私はただ抱き締めて傍に居るしかなかったの。
尚更一緒に住みたいと強く思ってただけで。




「ダンス教えてくれる代わりにボクは韓国語教えられるね?」って可愛い笑顔。




あの日の傷はカサブタ程度にはなってるのかな?
あれから泣く姿を見ていないし、より一層モデルの仕事を頑張ってるみたいだし、よく笑ってる。
でもいつかは、ご両親に会ってみたいかな。
そうなると良いね。




「お、ヤッタ、先生、宜しくお願いします!」




「알았습니다(アラゲッスミダ)」




承知しましたって胸に手を当ててお辞儀してる。
発音やもっと砕けた言い方も教えてもらいながら普通の日常会話を覚えていく。
頭がこんがらがってパンクしそうになると「よし、踊ろう」と身体を動かすのだ。




ダンスレクチャーの動画も撮りながら、時々韓国語で受け答えする。
覚えると楽しい、伝わるともっと話したくなる。
語学の勉強は学業を終えた脳にはついていけない時もある。




毎日レッスンしてくれた成果なのか、初めてのリモートレッスンの日、BLOOMに通訳してくれるオーナーの韓国語が所々理解出来ていた。




「만나서 반갑습니다(マンナソパンガプスムニダ)〜!안무 담당 사사모토 리세입니다(アンムダンダンササモトリセインダ)」
(お会い出来て嬉しいです、振り付け師の笹本理世です)




頑張って喋ってみたのに
「コンニチハ〜BLOOMデス」と流暢な日本語で返された。
「オォ、カミノケ〜!」言われて髪色が変わってることにいち早く気付いてもくれた。




レッスン日に合わせて…ではないけれど、ブロンドだったのも青のインナーカラーだったのも全部戻して黒髪にミルクティーカラーの太いメッシュを入れた。
「カワイイネ」と言われ「ありがとうございます」って普通に日本語になってしまう。



一緒に撮った他のダンサーたちも紹介して5対5でレッスン開始。
1時間という短い時間ではあったが真剣さも伝わってきてさすがダンスが世界レベルなチームなだけあるな、と思った。









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