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Biastophilia💋
第1章 Biastophilia
でも私の読みは大きく外れた。
彼は結局何も言わなかったの。
私は胸に恐怖を抱きながら、彼から与えられる刺激に耐えきれず、果ててしまった。
「恐怖すら快感だっただろう?」
意識が浮上してきた時に、真っ先に言われた言葉がそれだった。
私は彼の言葉に反論出来なかった。
その通りだったから。
彼の承諾を得られたのは、分厚い舌先で私の咥内を奥深くまで蹂躙された後だった。
その時の、恍惚とした表情を浮かべていた彼の顔を今でも私は忘れられない。
愛人の定義なんて私には良く分からなかったけど
性行為の最中、千手観音の刺青が施された彼の背中に爪を立てる時だけは
彼のお気に入りだと錯覚に陥っていた。
愛人であるが故に許された特権。
約8年間、私はその特権を享受した。