この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Biastophilia💋
第1章 Biastophilia
年収1500万以下の男性入店を禁ずる高級女王様専門店に所属する事になった。
最初、S嬢とM嬢の両方出来るSMクラブと迷ったわ。
私は生粋のマゾヒストだと思っていたから、どちらも出来た方がいいんじゃないかってね。
けど、今後体力的な問題でM嬢を続けていけるかと言われれば少し自信が無かったし、
AV女優時代に、女王様の役をやらせて頂いた際、凄く楽しかった記憶が蘇って、Sも極めてみたくなった。
S嬢であっても、新人は基本M嬢からのスタート。
講習の際、誤ってお客様を怪我をさせるわけにはいけないから、その身で加減をしっかり勉強して、M側の気持ちを理解する事が大切だからねって言われた。
自縛、アナルファック、放尿と排便プレイは、最低限女王様として出来なきゃいけない事だったけど、大体全て経験済みだったから、何も問題は無かった。
講習を受けたら、後は経験を積んでいくだけだったけど、
入店してすぐに「あのAV女優の佐々木 千秋がSMクラブにやってきた」と、褒めそやされた。
その顔を拝みたいと、新人の頃から結構な客が来たの。
得意なプレイスタイルは、スパンキング、言葉攻め、足蹴り、圧迫・顔面騎乗、寸止め、アナル開発、色々ね。
最初から罵倒はしないし、
ピンヒールで金玉を蹴り上げる事もしない。
どんな奴隷であろうとも、お客様なんだから。
プレイに入る前の雰囲気を作り、お客様との性的嗜好を探り、信頼関係を築かなければ、マゾヒストの世界に連れて行く事は不可能でしょう?
加えて美貌と同じくテクニックも重要。
そして元々、女より自尊心の高い生き物だから、時に褒めてあげることも大切なの。
だから飴と鞭は使い分けなきゃダメなのよ。
最初は優しく教えるわ。
我慢と苦痛の先には快感があるのよって。
見込みの有るM男は、プライドを捨てて被虐心と背徳感が満たされる道を選ぶの。
その恐怖と屈辱と、同等の快感に震えるマゾへと調教した犬同然のお客様を女王様として支配するのが、たまらなく興奮した。