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激しくしないでっ!
第2章 告白!?
手首を縛りたいだけじゃなかったのか。縄……まあいささか本格的すぎる気がして不安だけど、わからなくもない。
でも道具ってなんだ。手首を縛るのに、一体なんの道具が必要なんだ。
「今日このあと予定あります?」
「な、ないけど」
「じゃあ問題ないですね、行きましょう」
さっきのしゅんとした姿は偽りだったんじゃないかと思えるくらい、涼川さんはぐいぐいと話を進めようとしてくる。
「……嫌、ですか?」
はい反則! そこで上目遣いは反則!
「嫌じゃないけど……」
小動物のような黒い大きな瞳で見上げられ、俺は多分今真っ赤な顔をしている。
彼女の手が俺の手首を捉える。細い指が絡みつき、そのまま引っ張られる。
手首を縛るのを許可してしまったことを、若干後悔しそうになる。
だけど、学校のマドンナ的存在である涼川さんの部屋って、いったいどんな部屋なんだろうという、新たな興味も湧いてきてしまった。
「じゃあ、お邪魔します」
「はい!」
テンションの読めない涼川さんに引っ張られられるまま、押しに弱い俺は、彼女の提案を呑むのだった。
これがすべての始まりとも知らずに。