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激しくしないでっ!
第2章 告白!?

 間近で見る笑顔にドキッとする。

 くそう、やっぱり可愛いなぁ。呼び出された理由が告白じゃないのは残念だけど、たとえ俺の手首にだけとはいえ興味を持ってくれてたっていうのは、嬉しかった。

 俺は少し迷ったすえ、彼女の前に両手を差し出した。


「え?」


 彼女は驚いた顔で俺の手首に視線を落とし、俺の顔を見つめた。


「俺の手首好き、なんだろ? いいよ、縛っても」

「……いいんですか!?」


 とたんに涼川さんは瞳を輝かせた。


「て、手首だけなら、別に。減るもんじゃないし」


 別にいかがわしいことをされるわけじゃないだろうし、勇気を振り絞って俺に懇願してきた彼女を、断るのも気が引ける。

 最初はびっくりしたけど、俺は覚悟を決めた。


「何で縛るの? 縛る道具今持って……」

「では早速、私の家に行きましょう!」

「ええっ!?」


 意外な提案に、すっとんきょうな声をあげてしまう。


「家に縄ならあります。ちゃんと道具も揃ってるので、安心してくださいね」

「道具!? いや、安心してって言われても!」


 道具ってなんだ。揃ってるってなんだ。
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