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激しくしないでっ!
第3章 おうち訪問!?
「あ。そういえば、今さらだけど俺に敬語使わなくていいよ。タメだし」
「そうですか? あ……そう? では徐々に、タメ口にしていき……していく、ね」
学校から涼川さんの家までは徒歩で十五分くらいらしい。
女の子と二人で帰る機会なんてめったにない俺は、極度の緊張と何話したらいいかわからない症候群に悩まされ、ふと思いついた話題がそれだ。
敬語からタメ口に変えようとする涼川さんに萌えた。
そういえば、彼女はクラスメートにも敬語で話しているのだろうか。それとも普通にタメ口なんだろうか。仲のいい子にはタメ口とか?
思えば学校での彼女を、意識して見たことはなかったな、なんて思った。
「ここが私の家、だよ」
結局会話らしい会話もないまま、彼女の家に到着してしまった。
庭には花が植えられていて綺麗だけど、二階建ての普通の家だった。
どっかのお嬢様なんじゃないかという噂があったから、豪邸とかだったらどうしようと思ったけど、そうでもなくて良かった。ごくごく一般的な家で、ちょっとほっとしてしまう。