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激しくしないでっ!
第2章 告白!?
そもそもの始まりは、数週間前の金曜日だった。
放課後。俺の机に入っていた、一枚の便箋から。
「……なんだ? これ」
ホームルームが終わり、いざ帰ろうと宿題のプリントを鞄にしまおうと手を突っ込むと、見覚えのない便箋が出てきたのだ。
ピンクの花柄の、女子が好みそうなやつ。
俺は不振に思って二つ折りになったそれを開いた。
そこには綺麗な丸文字で、たった一言だけ。
『放課後、北校舎の裏に来てください。話したいことがあります』
一瞬にして俺の心臓は動きを速める。
なんだこれ? ラブレターか!?
一体誰からだろうと、ついそわそわと周りを見渡してしまう。まだ教室には、生徒が半数ほど残っていた。
誰がこんな手紙。クラスのやつだろうか。
視線を落としてもう一度紙を見つめると、便箋の下の方に名前があった。
『涼川裕美』
俺の思考回路が、一瞬にして停止する。
「涼川……裕美?」
その名前を知らない生徒はおそらくこの学校にはほとんどいないだろう。
彼女はちょっとした有名人だった。
才色兼備。眉目秀麗。