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激しくしないでっ!
第2章 告白!?
長い黒髪の、純和風の日本人らしい容姿と、高い学力。彼女の振る舞いはおしとやかそうで、どこかのお嬢様なのではないかという噂まである。
今時の女子高生にしては珍しい、『大和撫子』を体現したような子だった。
そりゃあ、マドンナ的な扱いもされる。
そんな、俺からしたら高嶺の花のような彼女からこんな呼び出しが来るなんて、夢でも見てるのかと思った。
「北校舎の裏……だよな」
俺は二年一組。彼女は二年四組。学年は一緒だがクラスは違う。
彼女からこんな呼び出しをもらったなんてクラスの男子にバレたら、やっかみを買いかねない。
俺は便箋を隠すように鞄に押し込み、ドキドキ高鳴る心臓を落ち着かせるため何度か深呼吸をしてから教室を出たのだった。
ちらりと教室を確認すると、四組もすでにホームルームが終わり、生徒は解散していた。
女の子をあまり待たせてはいけない。
俺は早足に、北校舎の裏に向かった。