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激しくしないでっ!
第6章 順番が逆でしょう?
全てを吐き出し終え、俺は荒い呼吸を整えながら、自分の興奮が急速に冷めていくのを感じた。いわゆる賢者モードというやつ。
涼川さんも俺の下でぐったりと四肢を投げ出し、乱れた呼吸を整えている。
沈黙。二人の息遣いのみ、暗い室内に満ちる。
「……大丈夫?」
しばらくして落ち着いてから、俺はおそるおそる声をかけた。
吐き出し終えてすっかり小さくしぼんだ自分のを抜くと、ゴムには一人でする時とは比べものにならない量の精液が溜まっていた。多分濃さもヤバい。
「……うん、大丈夫」
そう応える彼女の声は酷く疲弊していて、かなりやりすぎてしまったと反省した。
今さらだけど、固くて汚い床に彼女を押し倒してしまったことも後悔。
「ごめん、体、痛くない? 起きれる?」
俺は彼女の手と背中に腕をまわし、そっと上体を起こさせた。
冷静に考えればわかる。ここは学校の教室。それに俺たちは付き合ってるわけじゃない。媚薬のせいとはいえ、迫ってきたのが彼女からだとしても、彼女とそういう行為をしたことが、正しいことなはずないのだ。