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タワマン〜墜ちた女達〜
第11章 2人目〜湯中真千子~
『あ…。私…犯されて…中出しまでされて…。』

意識が急激にはっきりしてくる。狩野に脅され、抱かれたことを思い出す。気を失うほどの行為。中にまで出された。しかし、真千子にあるのは清々しいまでの充実感。脅され抱かれたショックなどなかった。

真千子の視線が室内を彷徨う。真千子が求めた相手は全裸のまま、ソファで缶ビールを飲んでいた。テーブルにはいつの間にか並べられた食べ物が置かれている。

「目覚めたか…。こっちに来い。」

狩野は缶ビールに口をつけてから、真千子に言う。

「は、はい…。」

真千子は素直に返事をして、ベッドを下りる。全裸の厭らしい身体にはあちこちに狩野が吐き出した欲望の跡が残る。真千子は少し恥ずかしそうにしながら、狩野に近づく。

「飲むか…?」

狩野が缶ビールを掲げ、問うてくる。真千子が返事に迷って立ち尽くすと、狩野は手を伸ばし、真千子を強引に隣に座らせる。

「あっ…、んムッ…。んぐっ…。んくっ…。んぢゅっ…。ンれぇ…。んぢゅる…るぅ…。」

狩野は缶ビールを口に含むと、真千子に無理やり唇を重ね、ビールを流し込む。口の中に入ってきたほろ苦い味を飲み込み、そのまま舌を絡ませ合う。真千子は陶酔したように、うっとりとした様子で狩野を見つめる。

「もう少し飲むか…?」

狩野が聞いてくる。昼間から飲むのは気が引けるが、真千子はそこそこ強いので、一口二口くらいなら問題ない。それよりも真千子は渇望していた。激しく動いた身体が水分を、そして、心は狩野の行為を、乾いたスポンジが水を吸収するように、流し込まれるビールとともに、狩野の行為を受け入れる。

「んむぅ…んぢゅ…。んチュッ…。んれぇ…ぢゅるぅ…ん。はぁっ…ん♡んちゅ…。」

唇が離れ、真千子は身体を狩野に預ける。完全に恋人に甘える女といった感じだ。狩野はそんな真千子の身体を弄る。胸やお尻に触れてくる。

「んっ…。はぁっ…ん♡あひぃっ…。あぁっ…♡」

しかし、狩野が途中で愛撫を止める。離れた手を切なく見つめる真千子に狩野が声をかける。

「シャワーを浴びるぞ。その後、食事だ。」

狩野は立ち上がり、スタスタと浴室に向かう。真千子も慌てて立ち上がり、狩野の後を追う。
心の中で狩野から優しい声かけを期待していた真千子は事務的な狩野の言葉に悲しい気持ちになる。真千子は狩野に恋心にも似た気持ちを抱いていた。
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