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タワマン〜墜ちた女達〜
第4章 1人目〜伊藤晴香〜
狩野はこれからのことを考えると、熱くなりがちな体を抑えるように冷たいシャワーを浴び、手早く部屋を片付ける。
その際、必要になりそうなものをベッドやソファの近くに仕込む。リラックスした服でコーヒーを淹れながら、待っていると、きっかり30分後にインターフォンが鳴る。狩野がドアを開けると、晴香が素早く中に入って、菓子折りを出す。

「助けていただいて…ありがとうございます!あの…これ…。本当に…すみません…。」

「とりあえず中へ…。これはちゃんといただきますね…。」

前回と違って、晴香は他の人に見られないように、きちんと中に入ってから菓子折りを差し出し、狩野は躊躇うことなく、受け取る。前回と同じく、リビングのソファに晴香を座らせ、狩野はコーヒーを差し出す。

「あ、あの…。ありがとうございます。助けていただいて…。あのままだったら、私…主人になんと言われていたか…。本当にありがとうございます。」

「いえいえ、旦那さんには私が割ったところに偶然居合わせたと言えばいいですよ…。柊さんや高城さんが見てるので、何も言わないのはマズいでしょうから。」

「は、はい…。で、でも、そのせいで…狩野さんに70万も…。わ、私…少しずつ返しますから…。時間かかるかもしれませんが…。」

「私はそれほどお金に困っていませんし…。それに晴香さんはそれほどのお金を自由にはできないでしょう?家庭から少しずつお金を抜いて旦那さんにバレたらどうしますか?」

「で、でも…。このままでは…。狩野さんに何のお返しもできませんし…。何かお礼を…。」

晴香が言った言葉に狩野が目を光らせる。その言葉が晴香の運命を決めてしまった。晴香は狩野に今から始まることの口実を与えてしまったことに気づいていない。

「お礼なら…そうですね…。何もしないというのも晴香さんも心苦しいでしょうしね…。」

狩野はさり気なく立ち上がり、思案するふりをしながら、晴香に近づく。

「お金は別に俺もほしいとは思わないし…。ほしいのは…晴香さん…。あなたですよ…!」

狩野はソファに座った晴香を押し倒す。ドサッと晴香はソファに仰向けに寝かされ、その上に狩野が覆い被さる。

「えっ…!?か、狩野さん…?」

呆然とし、何が起こっているか理解できない晴香。

「前から晴香さんのこと…気になっていたんですよ…。金よりも…あなたがほしい…。」
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