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タワマン〜墜ちた女達〜
第21章 4人目〜椎名風花〜

【契約書(一部抜粋)】
・2億を貸し出す代わりに担保として、風花の身体を差し出すこと。
・呼び出しは事前に連絡し、仕事や生活に支障がないように留め、風花は最大限、狩野の予定に合わせる義務はあるが、都合がつかない場合は拒否しても構わないこと。
・狩野がする行為に対しては一切の拒否権がなく、全てを受け入れること。
・彼氏、セフレ等の存在がいれば、即効別れること。また契約以降、他の男性との性的行為は禁じる。狩野自身が風花を他人に抱かせることも合わせて禁じる。
・狩野が風花以外の女性と性的行為をしても、風花は異議申し立てはできない。
・契約期間は4年とする。4年後にこの契約は破棄され、狩野から延長を求めることはできない。
・いかなる理由であっても融資した2億を狩野から返却を求めることはできない。
・4年間、風花が契約を守れば、融資した2億は返済したものとする。
・以上の契約を含めた狩野と関連する事柄については守秘義務が生じ、狩野が了承した人間以外に口外することを禁ずる。また守秘義務に関しては契約終了後も継続する。
【以上】
署名欄には「狩野孝宏」とすでに署名が為され、印鑑もおしてある。
「本当にこの条件でいいんですか…?」
疑いの色濃い瞳で風花が尋ねる。要約すれば、4年間互いのスケジュールが合う時だけ、風花は狩野に抱かれることを了承すれば、2億を先払いでもらうことができ、しかも返済しなくて良いと言うのだ。しかも、狩野からこの契約を変更することも、新たに契約を延長することもできない。
複数の男性に抱かれる不安もなく、ただセフレのような関係であれば2億、という内容に逆に風花は不審感を持ったようだ。
「ええ、間違いありません。今のあなたの前では嫌味に聞こえるでしょうが、金は有り余ってる…。あんまり大金を使う趣味もない俺には2億払っても大した事ないし、あなたにその価値はありますよ…。」
「わかりました。……サインします。」
少し躊躇ったものの、2日間で再度、意思を固めたのだろう。風花がペンを持ち、スラスラとサインする。印鑑を押したところで、次に支払い方法など手続き関係を詰めていく。
「父親にはなんて説明を…?」
狩野が途中で疑問を投げかける。金策が万策尽きたと思っていたところに2億がポンっと出てくるのだ。父親もどうしたのかと、疑うであろう。
・2億を貸し出す代わりに担保として、風花の身体を差し出すこと。
・呼び出しは事前に連絡し、仕事や生活に支障がないように留め、風花は最大限、狩野の予定に合わせる義務はあるが、都合がつかない場合は拒否しても構わないこと。
・狩野がする行為に対しては一切の拒否権がなく、全てを受け入れること。
・彼氏、セフレ等の存在がいれば、即効別れること。また契約以降、他の男性との性的行為は禁じる。狩野自身が風花を他人に抱かせることも合わせて禁じる。
・狩野が風花以外の女性と性的行為をしても、風花は異議申し立てはできない。
・契約期間は4年とする。4年後にこの契約は破棄され、狩野から延長を求めることはできない。
・いかなる理由であっても融資した2億を狩野から返却を求めることはできない。
・4年間、風花が契約を守れば、融資した2億は返済したものとする。
・以上の契約を含めた狩野と関連する事柄については守秘義務が生じ、狩野が了承した人間以外に口外することを禁ずる。また守秘義務に関しては契約終了後も継続する。
【以上】
署名欄には「狩野孝宏」とすでに署名が為され、印鑑もおしてある。
「本当にこの条件でいいんですか…?」
疑いの色濃い瞳で風花が尋ねる。要約すれば、4年間互いのスケジュールが合う時だけ、風花は狩野に抱かれることを了承すれば、2億を先払いでもらうことができ、しかも返済しなくて良いと言うのだ。しかも、狩野からこの契約を変更することも、新たに契約を延長することもできない。
複数の男性に抱かれる不安もなく、ただセフレのような関係であれば2億、という内容に逆に風花は不審感を持ったようだ。
「ええ、間違いありません。今のあなたの前では嫌味に聞こえるでしょうが、金は有り余ってる…。あんまり大金を使う趣味もない俺には2億払っても大した事ないし、あなたにその価値はありますよ…。」
「わかりました。……サインします。」
少し躊躇ったものの、2日間で再度、意思を固めたのだろう。風花がペンを持ち、スラスラとサインする。印鑑を押したところで、次に支払い方法など手続き関係を詰めていく。
「父親にはなんて説明を…?」
狩野が途中で疑問を投げかける。金策が万策尽きたと思っていたところに2億がポンっと出てくるのだ。父親もどうしたのかと、疑うであろう。

