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放課後のマドンナ
第1章 転校生

それは唐突に言い渡された。

厳格な父親は
食事中も寡黙で
大津家のルールとして
食事中はスマホ禁止、ゲーム禁止、
テレビももちろん禁止のうえに
会話さえも許さなかった。

「飯は黙って食え」
それが父親の口癖だった。

淳一は最後のカツの一切れを頬張ると
「ごちそうさま」と
席を立ち、自分の部屋へ戻ろうとした。

「淳一、少し話がある。席に戻りなさい」

父親が言葉を発するだけで
キッチンにピンと張りつめた空気が流れた。

『説教か?
いや、最近は派手な遊びもしていないし
怒られる理由はないよな』

もしかしたらスマホで
アダルト動画を見たのがバレた?
いやいや、そんな筈はない。

「淳一、転校してもらう」

「はあ?」

藪から棒に何を言い出すんだと
不満を口にしかけた。

「お父さんね、
今度転勤することにきまったそうよ」

主語の抜けている父親に代わって
母の美佐恵がそう言った。

「ふう~ん…それなら単身赴任でいいじゃん」

何で父親の転勤に
家族が犠牲にならないといけないんだ。

淳一の不服そうな表情を読み取り
美佐恵が「みんなで田舎暮らしもいいじゃない」と
フォローの意味合いでそう告げた。

「みんなで?」

「父さん一人で行かせられないわよ
だってこの人、自分一人じゃ靴下も履けないのよ」

余計なことは言わんでいいと
父は母をギロリと睨み付けた。

「お~怖い、怖い」

美佐恵は悪戯が見つかった子供のように
ペロリと舌を出した。





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