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第6章 白昼夢

こんなこと……。
こんなこと……。
嘘……嘘……。

めるにはまだそれが現実だと信じられない。

めるがふと横の健太を見る。

健太は真っ直ぐにすみれと九条の行為を見つめている……ちょっと羨ましそうな顔で見つめている。

めるが自分から健太の手を握る。

あっ……私……。

行動してから恥ずかしがるめるだが、体温を感じたかったのだ……健太の体温を感じて、目の前の出来事が現実だと納得したかったのだ。