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 縄師-Ⅳ ちづるとみひろ
第3章  みひろ先輩のMを引きだす。 
 もやが晴れて、次にみひろが居たのは三角木馬の上だった。

 夢から覚めるように急速に世界が広がり、五感が鋭くなると、股間から耐えられない激痛が湧き上がる。

 そのうえこの世界でも役人は竹の鞭を持っていて、尻や乳房を打ち据えたから、みひろはただ泣きながら悲鳴をあげ続けるしかなかった。
 鞭が頬を打った。

「起きろ」そう言ったのは役人で、見ると手には鞭と摺りコギを持っている。それは私自身の姿だった。

「助かった」
 みひろが泣きながら現実に戻ってきた。

 だが、その姿は身体中にミミズ腫れをつくり、股間から血を流しながら、それでも快楽に身体を痙攣させている異様な姿だ。

 私はみひろの興奮を抑え込むように強く抱きしめた。  

「ねえ、みひろのご先祖様ってさ、この道具たちと何か因縁があったのかな」

「どうして?」

「引き込まれ方があっという間だったし、みひろのうわごと聞いてたら、ご先祖の誰かが悪い役人に責め殺されたんじゃないかって思ったの」

「そうか。私、声に出してたんだね。あっ。今時間は」

「大丈夫。お風呂に入ってお迎えを待つ時間はあるよ。それより凄い夢だったね。世界がドンドン移って責めが激しくなっていった」

「本当はもっとロマンチックな、ちづとの処女喪失考えてここに来たのに、強烈な犯され方だったわ。でもそれが私が望む芯のところなんだってことが解った」

「虐めてほしい自分の存在を知ったのね」 

「でも、優しくされたい部分もあるのよ。抱きしめてくれる人を望んだ自分がいるもの」

「ああ。あの男は私なの。抱いたりアドバイスしたでしょ。それからオナニーも手伝ったし」
「分かったけど言わないで、恥ずかしいから。それに人にされたのならオナニーじゃないよ」

 二人でクスクスと笑った。

「ちづはさ、どうして目覚めたの?」

「小さいとき、母が父に縛られて針で刺されているのを見たの。その時の母の顔が喜悦っていうのかな。それで私もああされたいと思ったの」

「凄いね。血統書付きじゃん」

「みひろだって何か持ってるもの。きっといろいろされたくなるよ。でも取り敢えず月曜からの学校は、この関係を秘密にしなくちゃね」


縄師-Ⅳ終わり。ご愛読有り難うございました。

 引き続き、「縄師-Ⅴ 「縄師-Ⅰ 第四章P14の続き」から始まります。



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