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第13章 特別クロッキー会①

「こんにちはー！この間はごめーん！」

専属ヌードモデルの洋子さんがやってきた。

「先生前回はスミマセン、電車の中で貧血で倒れちゃって…。」

講師に駆け寄り会話を始めた。

「やぁ洋子さん、あの日はその後体調は大丈夫でしたか？」

「夏バテだったみたい。体調管理も仕事のうちなのに本当にごめんなさい。」

「いやいや、今日はよろしくお願いします。」

「前回梨果ちゃんに代役やらせたんですって？先生ムチャさせるわー。大丈夫でした？」

「え、ええ…まぁ。」

講師は苦笑いする。


「おおー！洋子さん！今日は来てくれたのねん！」

川瀬氏が洋子さんに声をかけた。

「おー！久し振りチャリンコ屋！相変わらず元気そうじゃん。顔ツヤツヤしてー。」

「あははは！元気だけが取り柄だからな！」

「今日はよろしくね。マジメに描けよー。」

「わーってるよ、はよ準備しーや！」

「ふふふ、じゃ先生、準備室借りますねー。」

洋子さんは手をヒラヒラさせながら更衣室である準備室へ入って行った。

「川瀬さん、田村さんは？」

田村氏の姿が見えないので川瀬氏に訪ねてみた。

「あーあんたかよ。田村さんは日中用事があるらしいよ。例の時間には来るはずだよ。ってか絶対来るよ。」

「そうでしたか…。」