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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第14章 特別クロッキー会②
梨果が私から逃げるように入った女子トイレの前で待っていると、しばらくして梨果が出てきた。
「梨果…。」
梨果は一瞬私の顔を見たがすぐに逸らして教室方面に足早に歩き出した。
「梨果、田村さんと何かあったの?」
「…ごめんなさい、おじさん。」
「教えてくれ、何があった?!」
「梨果!時間だよ。」
廊下に姿を現した田村氏が梨果を呼んだ。
「はい、すぐ行きます。」
梨果は走って教室に入ってしまった。
田村氏は私に歩み寄った。
「キミ、隠れて梨果に何を話してたんだ。」
(…また梨果を呼び捨てに。)
「貴方に言う必要はないかと。」
「梨果に近付かないでいただきたい。」
「いやいや貴方に言われる筋合いはありません。」
「まぁいい。話はお楽しみの後だ。」
田村氏は教室に戻り、それに続き教室に入った。