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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第16章 特別クロッキー会ZERO
「梨果、スーパーでみかんがもう出てたのよ、美味しそうだから食べる?」

「ううん、今はいいかな。」

母は相変わらずマイペースだった。


もしおじさんとエッチな事をしていたのがバレていたらおじさんの立場は危ない。

でもこのまま私が田村さんにエッチな事をされれば私にも法を武器に出来ることになる…。
そしたら口止めになる。
そうするしかないと思った。

涙が溢れた。


入浴前に脱衣室の鏡で自分の裸体を眺めた。こんな身体のせいで何もかもが狂いだした。
最初は“非日常”なんかに憧れてしたことだけど、“好きな人だけに見せる”のが自然なのがやっと理解できた。

でももう後戻りはできない。多くの人が私のこの身体を見て欲している…。

またお風呂で性器を弄ってしまった。
おじさんをはじめ、たくさんの男性に求められ視られる自分の恥辱の未来を想像してたくさんの愛液を流しながらとろけるような絶頂を迎えた。

オーガズムから醒めると逆に自分の身体を刃物でめちゃくちゃに傷つけてやりたいと思った。
そうすればみんな諦めもつくだろう…。
正直死ぬことも考えた。でも家族に迷惑がかかる…。


おじさんだと思われる着信が何度もあったけど出られなかった。


10月第4水曜日、とうとう特別クロッキー会の当日になった。

いつも通り中学の通常授業を受ける。友達と取り留めのない会話をして何気ない日常を過ごす。
子供は子供の世界で過ごすのがいい。
こんなに幸せな事はないと思った。
部活中は嫌なことを忘れられた。

(これから人前で裸になるのに汗びっしょりかいたな…ま、いっか、どうにでもなれ。)

学校の最寄り駅で電車を待っていると田村さんから着信が入った。

「もしもし…。」

「予定どおり駅前のロータリーで待っているからそのまま一緒にコミュニティセンターへ行こう。」

「わかりました。」

駅の階段を降りるとロータリーに田村さんが車で待っていた。

「ご苦労様。助手席に乗って。」

「はい。」

車に乗ると運転席の田村さんは車を出さず話しはじめた。

「改めて言うが今日は私の指示に従うこと。わかったね?」

「…はい。」
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