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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第17章 再会
5人で協力して二階の空き部屋に梨果の荷物を運び込み、夕方には大方片付いた。

宅配寿司を注文し、家でちょっとした打ち上げをする事にした。


梨果と美幸は新たな梨果の部屋で残りのこまかな収納やらをしているようだった。

友也と私で打ち上げの準備をしたあと、真田氏と2人で酒類の買い出しに出かけた。


「まさか梨果ちゃんをここまで完璧に手に入れるなんて驚きましたよ。全て計算済みですか?」

「いやいや、手に入れるなんて。罪滅ぼしみたいなものですよ。」

「正直羨ましいわー。」

「真田さんちの美幸さんも可愛らしいじゃないですか。」

「手ぇ出さないでくださいよー?」

「ははは…。私をなんだと思ってるんですか。」

「そういえば確か洋子さんも…。」

「誤解ですよ。ただの噂です。」


「正直梨果ちゃんの件でうちの娘も女らしくなってきたの気付いちゃって最近写真を撮らせてもらってるんですよ。」

「え?まさかヌードを…。」

「ま、まさか…先生の二の轍を踏むつもりはないですよ。」

「ははは、シャレになりませんもんね…。」

「……。」

「……。」


真田氏と買い物を済ませて自宅に戻ると寿司屋が到着していた。

「父さんお金ー。」

「おっと、はいはいお金お金。」



「梨果さんの引っ越し完了!ということで、かんぱーい!」

友也が音頭をとった。

梨果は笑顔ではあるが、幸せだった家族と離散した結果なだけに複雑だろう。


程なく妻が帰宅した。

「おお、キミが梨果君か。この度は心労だったね。」

「奥様はじめまして。これからお世話になります。父の件、お計らいいただいたようで…ありがとうございます。」

「ん?なんのことだ?まぁこちらこそよろしく頼む。なにせ私は留守がちなので家のことを頼むかもしれない。よろしくな。」

「はい!」


「何飲む?」

私は妻に飲み物を勧める。

「とりあえずビールにしようかな。」

「はいよ。」

妻と私のやり取りを梨果はずっと見つめていた。



打ち上げは盛り上がっていたが、20時を過ぎてしまったので解散することとした。

「今日はありがとうございました。」

梨果は1人ずつにお礼を言っていた。
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