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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第18章 新たな生活
「梨果の意志です。それに今あなたの身が自由なのは誰のおかげなのかをご理解いただきたい。」

睨みつけて言い放った。

「く…。」

「では失礼します。」


駅前の牛丼屋で昼食をとり、銀行で現金を下ろした後、2ヶ月以上停めたままになっていた梨果の自転車を駐車場から引き取った。乗ってみるとタイヤの空気は萎み、カラカラと異音がして乗れたものじゃない。

駅近の川瀬サイクルを目指す。通常通り営業しているようだ。

「こんにちはー。」

「あ?!あんた何しにきた。」

「何しにきたって失礼だなぁ。客ですよ。」

「あれ、梨果ちゃんの自転車じゃないか。当てつけに来やがったな。」

「漕いでるとカラカラ音がするんですよ。」

「あ?ああ、そりゃチェーンが緩んでるんだ。みせてみろ。」

川瀬氏は手際良くチェーンの調整をしてタイヤの空気も入れてくれた。

「あんたん家から駅まで梨果ちゃんは徒歩なのか。」

「まぁ10分かからないですからね。駐輪場もお金かかりますし。」

「くっ…、寂しいのぉ。ウチの自転車乗った可愛い制服の梨果ちゃんが見れないとは。」

「ははは…。絵画教室は?」

「続けるよ。場所は先生の家に逆戻りだけど洋子さんも引き続き来るみたいだしな。」

「そうですか。」

「あんた洋子さんとは本当に何もなかったんだよな。」

「ないですよ。ただの噂です。」

「ならいいんだが、いつもアンタは俺の邪魔者なんだ。そもそも俺は洋子さんが良かったんだ。梨果ちゃんみたいなおっぱい小っちゃいガキはお前にくれてやるよ。」

(どんな権限の持ち主だよ…。思いっきり梨果で射精してたくせに…。)

「はいよ、ほれ異音がしなくなったろ。」

自転車のペダルを回しても音はしなくなった。

「ありがとうございます。おいくらですか?」

「いいよ、タダで。今回だけな。梨果ちゃんに謝っておいてくれ。」

「わかりました。お言葉に甘えて。それではまた。」

「もう来んなー。」


そろそろ学校を終えた梨果が駅に着く頃だ。改札の前で待っていると梨果の姿が見えた。

「あれ?おじさんどうしたの?」

「携帯電話がないと困っていると思って。今から買いに行こう。」

「え?!いいの?ねえねえおじさんの分も買おうよ!」

「いや、おじさんはいいよ…。」

「私が困るの!」
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