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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第3章 畳と裸の少女
翌日、待ち合わせ場所で待っていると、やや遅れて梨果が自転車でやってきた。昨夜夢かもしれないと何度も思っただけに梨果の姿を見た瞬間嬉しかった。

「暑いー。スミマセン!友達に捕まっちゃって。えへへ。」

白い半袖ブラウスにニットのベストを着ていた。紺系のチェック柄のスカートは自転車に乗るには短くはないだろうかという長さだ。

「梨果さんの学校ってこの近くなの。」

「二駅先の桐邦大付属中。」

「音楽を学んでるの?」

「はい。私はお父さんと違って絵がダメですからねー。でも同じ芸術家!なんつって。」

やはりこの子の笑顔は魅力的だった。

「じゃ行こ行こ!お家どこ?」

「じゃ付いてきて。」

私は歩きだすと梨果は自転車を降り、押して歩いて付いてきた。
妙な組み合わせだ。中年男と女子中学生。周りから見たら完全に事案だ。近所だけに落ち着かなかったが、幸い知り合いに会うこともなく辿り着いた。

「へーおっきな家だね。凄っ。」

と言い梨果は門の前に自転車を停めた。

「いやいや、妻の祖父の代からのだから…」

今まで女子中学生と話す機会など無かったので会話に困る。

「ふーん。あ!玄関がサザエさんちみたいですね!」

梨果は意に介する様子は無く、一人で喋っていた。

「じゃ、上がって。」

「はーい。おじゃましまーす。」

しっかり磨かれた小さなローファーを脱ぐと、くるんと揃えて置いた。

梨果を居間に通す。

「とりあえず飲み物でも出すよ。適当に座って待ってて。」

「冷たいのがいいな!わータタミだタタミ!ウチにはこんな部屋ないよー。」

麦茶を持って居間へ戻ると梨果は扇風機を入れてあぐらをかいて当たっていた。

「あづいー。エアコン入れてー。」

「暑いね。そうしよう。そういえば梨果さんは夏でもベストを着てるの。」

エアコンのリモコンを操作しながら尋ねる。
昨日のTシャツ姿と違い、大きめのニットベストは胸の膨らみを確認できない。

「あー。よく言われます。暑いんだけど下着が透けちゃうから嫌なんだよね。梨果って必要以上に人の視線が気になる癖があってだめなの。克服して逆にそれを楽しむようなセクシーな女になりたいんですけど… 昨日もね、何か変わることができたらって思ってモデルやってみたんですけど全然ダメだった。甘々だったね。」
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