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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第29章 性欲と学業と夢見る少女
「あーあ、裸エプロンは暖かくなるまでお預けだね、友也くん。」

「あのー、俺一度もそんなこと頼んでないからね?」

「えー、本当は見たいくせにー。」

「ま…、まぁ。」

「あ~!奏音に言いつけてやろ~!」

「もう!どっちなんだよー!」

朝食を食べながら友也をからかう梨果。

「はい味噌汁お待ち。」

味噌汁を配り私も食卓について朝食をいただく。

「梨果さんもネットではちょっとした有名人なんだからもっと自覚しないと。誰がどこで見てるかわからないよ。しかも今度はCMに出るんでしょ?」

「あ、そうだった。撮影いつだっけ?」

「次の日曜日だよ。」

「そっか。肌の調子を整えておかないとな。」

「その前に今週は学内音楽会があるんでしょ?」

「え?そうなんだ。いつ?」

初耳だった。

「土曜日の午後だよ、梨果さん父さんに言ってなかったの?」

「あ、忘れてた…。おじさん、土曜日学内音楽会あるから良かったら観にきて。」

おそらく梨果は処女喪失の事で頭がいっぱいでその事を伝えるのを失念していたのだろう。

「わかったよ。場所は?」

「ウチの学校。正門を入って右に行くとホールがあるの。案内図あるからすぐわかるよ。…そうだ、これ。」

スクールバッグからチケットを出して渡してくれた。

「その日は俺も学校帰りに観に行くから。」

友也も奏音に誘われているらしい。


2人を学校へ送り出し、掃除機をかけていると携帯電話に着信があった。写真館の真田氏からだった。

『もしもし、長らくかかったけど美幸の写真の現像が全て終わったから見にきてくれ。』

「わかりました。午後にでも行きますよ。」

家事を済ませ軽い昼食を摂り商店街の写真館へ向かった。思えば梨果無しでひとりで訪ねるのは初めてだった。
写真館の扉の前で深呼吸する…。

「が、がんもどきひとつ!」

「あんた1人でもそれやるんか…、しかもどもってるし、そのネタも梨果ちゃんのパクリだし。」

初めて真田氏に突っ込まれた。

「あんた、毎度聞いてるならスルーしないでくださいよ。」

「だって面白くないんだもん。」

「梨果に言ってよ…。突っ込む私も気を使うんだから。」

「まぁあんな超美少女とイチャイチャできるなら安いもんだろ。そんな所に突っ立ってないで奥に来なよ。」
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