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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第29章 性欲と学業と夢見る少女
そして私は友也とやたらと目立つ制服美少女3人娘を連れて家路についた。


美月はもちろん奏音の演奏も素晴らしかった。比べて梨果の演奏は明らかに劣っていた。
演奏会を控えていたのを知っていたのにセックス三昧で過ごしてしまったのは私の失敗だった。梨果の成績に響くだろうし、友人たちにも遅れをとってしまった。
ねだられたとはいえ欲望に負けてしまい保護者としては今後気をつけねばと反省した。

案の定、打ち上げの席で奏音は梨果に指摘した。私は気付かなかったが、梨果の伴奏に問題があったようだ。
美月は梨果の練習不足との正論を言いつけた。

「2人の言うとおり。ごめんなさい…。」

梨果は素直に認めた。危うく喧嘩になるかと思って肝を冷やした。

「まぁまぁ。気を取り直してもう一度乾杯しようよ。」

友也の“まぁまぁ”は何かと便利だ。


打ち上げを終え友也は奏音と美月を送って行った。
後片付けをしていると梨果は心中を吐露した。

「私って何もかも中途半端。美月は凄いし奏音も努力している。音楽が好きでピアノが好きでせっかく無理言ってあの学校に入れてもらったのに…。」

「梨果…。私も配慮が足らなかった。ごめん。」

「おじさんは悪くないよ。明日の撮影だって美幸ちゃんは真剣に夢に向かって頑張ると思う。なのに私なんて撮影日さえも忘れていた。」

「……。」

「でも私…いまおじさんで頭がいっぱいなの…。」

「梨果…。」

梨果を抱きしめて口づけをした。身長差を補うよう健気に顔を上げてくれる梨果。

「おじさん、こんな中途半端な私を見捨てないでね。私の前からいなくならないでね。」

「何を言ってるんだよ、そんなことするはずがない。」

情緒が不安定になるとあるはずもない事を言い出す。その辺はまだまだ子供だ。

「しっかりやるべき事はやろう。そうすれば何したって問題ないはずだから。」

「うん…。」

「とりあえず明日は撮影だから早めに休もう。」

「明日は美幸ちゃんに失礼にならないよう頑張るよ。」

「そうだね、その意気だよ梨果。」
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