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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第30章 美幸の決意、そして別れ
塾のCM撮影当日、梨果と2人で都内にある河海塾へ向かう。指定の場所からすると今回も前回のポスターと同じ教室での撮影となるらしい。
午後の指定の時間に到着すると、既に機材がセットされ、大勢のスタッフやエキストラが動いていた。
「こんにちは、撮影で参りました。」
スタッフの1人に声をかけた。
「おはようございます。お名前よろしいですか?」
午後なのにおはようございますなのか…。
「梨果です。」
梨果本人が応えた。
「あっ、梨果さん。よろしくお願いします。控え室にご案内します。保護者の方は一つ下の階に待合室をご用意しておりますのでそちらでお待ちいただくか長時間になることが予想されますので一旦お帰りいただいても構いません。」
「わかりました。」
「おじさん、またねー。」
梨果はにこやかにスタッフに付いて行ってしまった。緊張している様子は全くなかった。
「やっぱあの子かわいー。」
「めっちゃ美少女じゃん。」
スタッフやエキストラの間からそんな声が囁かれ鼻が高かった。
階下の待合室へ入ると数人の保護者の中に真田氏がいた。
「おはようございます。真田さん。」
「おはようってもう午後だぞ?頭大丈夫か?」
一瞬殴ろうかと思った。
「随分と来るのが遅かったな。何時と言われた?」
「13時とのことだったけど真田さんは何時に来たんですか?」
「えぇっ?美幸は11時と言われたらしくてその前に来たんだよ。到着して早々に美幸は例の社長秘書に連れて行かれたよ。ついさっき戻ってきてここで一緒におにぎり食べてまたスタッフに連れて行かれたよ。全く慌ただしいよ。」
「へえ、私たちは秘書には会ってませんね。梨果は撮影スタッフらしき人に案内されてました。」
「恐らくここの社長に会っていたのだろう。芸能事務所がどうの言ってたからその話だったのかもな。」
「……。」
胸騒ぎがしたので美幸の携帯に連絡してみた。
『もしもしおじさま?どうしました?』
「美幸さん、大丈夫?変わったことない?」
『…大丈夫ですよ。いまはもう梨果ちゃんと控え室で着替えるところです。』
「そっか。何か心配事があったら相談してね。」
『…いいんですか?』
「えっ?もちろんだよ。」
『わかりました、そうします。…それではこれからメイクがあるみたいなので失礼します。』
午後の指定の時間に到着すると、既に機材がセットされ、大勢のスタッフやエキストラが動いていた。
「こんにちは、撮影で参りました。」
スタッフの1人に声をかけた。
「おはようございます。お名前よろしいですか?」
午後なのにおはようございますなのか…。
「梨果です。」
梨果本人が応えた。
「あっ、梨果さん。よろしくお願いします。控え室にご案内します。保護者の方は一つ下の階に待合室をご用意しておりますのでそちらでお待ちいただくか長時間になることが予想されますので一旦お帰りいただいても構いません。」
「わかりました。」
「おじさん、またねー。」
梨果はにこやかにスタッフに付いて行ってしまった。緊張している様子は全くなかった。
「やっぱあの子かわいー。」
「めっちゃ美少女じゃん。」
スタッフやエキストラの間からそんな声が囁かれ鼻が高かった。
階下の待合室へ入ると数人の保護者の中に真田氏がいた。
「おはようございます。真田さん。」
「おはようってもう午後だぞ?頭大丈夫か?」
一瞬殴ろうかと思った。
「随分と来るのが遅かったな。何時と言われた?」
「13時とのことだったけど真田さんは何時に来たんですか?」
「えぇっ?美幸は11時と言われたらしくてその前に来たんだよ。到着して早々に美幸は例の社長秘書に連れて行かれたよ。ついさっき戻ってきてここで一緒におにぎり食べてまたスタッフに連れて行かれたよ。全く慌ただしいよ。」
「へえ、私たちは秘書には会ってませんね。梨果は撮影スタッフらしき人に案内されてました。」
「恐らくここの社長に会っていたのだろう。芸能事務所がどうの言ってたからその話だったのかもな。」
「……。」
胸騒ぎがしたので美幸の携帯に連絡してみた。
『もしもしおじさま?どうしました?』
「美幸さん、大丈夫?変わったことない?」
『…大丈夫ですよ。いまはもう梨果ちゃんと控え室で着替えるところです。』
「そっか。何か心配事があったら相談してね。」
『…いいんですか?』
「えっ?もちろんだよ。」
『わかりました、そうします。…それではこれからメイクがあるみたいなので失礼します。』