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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第30章 美幸の決意、そして別れ
通話が切れた。

「今の美幸?」

「ええ、本人は大丈夫と言っていました。今は梨果と一緒みたいです。」

「それは良かったのだが、それはさて置き何であんたが美幸の携帯番号を知ってるんだよ。」

「いやー、えっとそれは。うーん…何でだっけ?」

「ちっ!美幸に手を出したら承知しねーからなー。」

「ところで真田さん、撮影終了までここに居ます?」

「いや、仕事貯まってるから一旦帰るよ。あんたは?」

「私は仕事を持参したので時間潰しがてらここでやってます。なんでしたら帰りは私たちが美幸さんをお宅まで送り届けますよ。」

「お、そうかい?そりゃ助かる。お願いできるかい?何かあったら連絡くれよな。」

「わかりました。」

しかし………

時間潰しなどという軽い待ち時間ではなかった…。既に17時を回っていた。

「おじさーん。」

梨果と美幸が保護者控え室にやってきた。

「お!やっと撮影終わった?」

「ううん、休憩だよ。」

「ええっ!まだ続くの?」

梨果はこの間貰ったものと同じ白い長袖セーラー服を着ていた。美幸も前回同様に髪をポニーテールにしてブレザーの制服を着ていた。役柄としてはポスターの時と同一人物との設定らしい。

さすがの主役の2人、うっすらメイクも決まってさすがの美少女っぷりを発揮していた。特に美幸はメイク映えが良く、素顔からの変化が大きかった。

梨果のセーラー服はいつもの桐邦のブレザーに比べて胸の膨らみがわかりやすい。今すぐ揉みたいという衝動を抑える。

「2人ともとても可愛いね。」

「でしょ?私たちは無敵だい!」

「梨果はご機嫌だった。」

目の前の制服美少女の2人。私はこの2人の素肌を隅々余すところ無く視ている幸せ者だ。

「美幸さん。真田さんは仕事に戻ったから帰りは私たちと帰ろう。」

「そうでしたか。わかりました、よろしくお願いします。」

美幸の短いスカートから伸びる長い脚を眺めた。

「美幸ちゃんはヤッパリ演技が上手いんだよ。だから今回は美幸ちゃん中心のストーリーに変更になったみたい。私も頑張ってはいるんだけど足を引っ張っちゃって…。」

「ほら、やっぱり実力のある者にステージは用意されるんだよ。」

「ん……梨果ちゃん戻ろ。時間だよ。」

「あ、うん、おじさん、またね。」

「お、おう…。」
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