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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第31章 美幸サイドストーリー①
CM撮影の契約後、私と梨果ちゃんは河海塾の社長室に呼ばれた。
秘書さんに連れられエレベーターでビルの最上階の社長室前に着くと、1人ずつ入室するよう言われた。先に梨果ちゃんが入室し、中で話をしている。私は秘書さんと一緒に廊下で待っていた。

「失礼しましたー。」

社長室から梨果ちゃんが出てきた。ものの5分程度だった。入れ替わりで秘書さんが中に入って行った。
梨果ちゃんに様子を伺う。

「どうだった?」

「お仕事受けてくれてありがとう的なのと撮影に関しての意気込みみたいなのを聞かれたよ。あと…。」

梨果ちゃんは私の耳元に近づいてこう耳打ちしてきた。

「社長さん、スケベオヤジだから気をつけて。軽く流すのがコツだよ。」

「す、スケ…。わ…わかった。」

「次に美幸さん、中へどうぞ。」

秘書さんと入れ替わりに中へ入る。部屋の奥に豪華なデスクの椅子に腰を掛けた社長さんがいた。

「やあ、ポスター撮影以来だね。今回の依頼も受けてくれたそうでありがとう。まあ座って。」

来客用のソファーに座ると社長さんもデスクから対面側のソファーに座った。

「いいえ、私は初めからやる気でした。」

「そうみたいだね。梨果くんは乗り気じゃなかったと聞いているよ。」

「はい…。」

「正直なところ、もし梨果くんがやってくれなかったら君たちのことは諦めてタレントを雇おうと思っていたんだよ。彼女はとても魅力的だ。やってくれることになって良かったよ。」

「やっぱり…。なんとなくそんな気がしていました。私じゃダメですよね…。」

「いや、美幸くん、よく見るとキミも…ちょっとその上着を脱いでもらってもいいかな。」

「え?は、はい。」

私服のジャケットを脱いだ。中にはリブのセーターを着ている。

「ほお…いいねぇ。いま中学二年生だっけ?」

「はい、そうです。」

「胸のサイズは?」

「え?…それ答えないとダメですか?」

「キミは女優になるのが夢だってね。」

「はい。」

「そのくらい答えられないと芸能界やっていけないよ?見たところCはあるでしょ?」

「…え、ええC65です…。」

「ほぉ、まだまだ大きくなりそうだね。」
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