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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第33章 CMオンエアー
「2人とも何やってるの?そろそろ時間だよ。」
台所で夕飯の後片付けをしている私と梨果をテレビの前の友也が呼ぶ。
「お、もうそんな時間か。よしよし、楽しみだ。」
滅多に観る事のないテレビの前に3人で座る。
そう、梨果と美幸出演のテレビCMの初オンエアーの時間なのだ。
見ていない連続学園ドラマの合間の15秒という短いスポットCM。私たち3人は固唾をのんで待っていた。
パッと画面が変わりポニーテールでめかした美幸の顔が大写しになる。
「あっ!美幸ちゃんだ。」
『先生!質問です。ここはどう解けばいいですかぁ?』
『そっか!そういうことねっ。解らない所は徹底解説っ!最強の講師陣が私たちを迎えてくれます!』
梨果の顔が映る。
『私も河海塾でワンランク上を目指せましたっ。』
梨果が微妙な台詞回しで言い美幸と顔を合わせてお互いに頷く。
『高校受験なら河海塾っ!みんなも一緒に学ぼっ!』
ツーショットで美幸の最後のコメントで締めくくった。
「……。」
「えっ?!もうおわり?」
「そうだよ、15秒だから。私なんか一言しか台詞ないし。」
「なんか梨果さん、その一言が棒読みじゃなかった?」
「友也くんうっさい、これでも何度も撮ってマシになったの!」
「えーっ、しかもあざとくない?」
「そうしろって言われたのー!」
「それに比べて美幸さんは上手だねー。」
「あーはいはい、どうせ私はヘタクソですよーだ。友也くんのイジワル!」
「2人ともとても可愛かったよ。」
「おじさんは私の味方だもんねー。」
「いや、父さんは2人ともって言ってたやん。」
ブラウン管を通した2人がとても遠い存在に感じた。
その後たちまち梨果の携帯電話に着信が入る。
「あぁ、みんな見てくれたみたい。メールがたくさん来た。」
携帯電話を眺める梨果をよそに友也が深刻そうな面持ちで話しかけてきた。
「父さん、美幸さんの事なんだけど…。」
「美幸さん?!美幸さんがどうした?」
一瞬、梨果がビクッと反応する。
台所で夕飯の後片付けをしている私と梨果をテレビの前の友也が呼ぶ。
「お、もうそんな時間か。よしよし、楽しみだ。」
滅多に観る事のないテレビの前に3人で座る。
そう、梨果と美幸出演のテレビCMの初オンエアーの時間なのだ。
見ていない連続学園ドラマの合間の15秒という短いスポットCM。私たち3人は固唾をのんで待っていた。
パッと画面が変わりポニーテールでめかした美幸の顔が大写しになる。
「あっ!美幸ちゃんだ。」
『先生!質問です。ここはどう解けばいいですかぁ?』
『そっか!そういうことねっ。解らない所は徹底解説っ!最強の講師陣が私たちを迎えてくれます!』
梨果の顔が映る。
『私も河海塾でワンランク上を目指せましたっ。』
梨果が微妙な台詞回しで言い美幸と顔を合わせてお互いに頷く。
『高校受験なら河海塾っ!みんなも一緒に学ぼっ!』
ツーショットで美幸の最後のコメントで締めくくった。
「……。」
「えっ?!もうおわり?」
「そうだよ、15秒だから。私なんか一言しか台詞ないし。」
「なんか梨果さん、その一言が棒読みじゃなかった?」
「友也くんうっさい、これでも何度も撮ってマシになったの!」
「えーっ、しかもあざとくない?」
「そうしろって言われたのー!」
「それに比べて美幸さんは上手だねー。」
「あーはいはい、どうせ私はヘタクソですよーだ。友也くんのイジワル!」
「2人ともとても可愛かったよ。」
「おじさんは私の味方だもんねー。」
「いや、父さんは2人ともって言ってたやん。」
ブラウン管を通した2人がとても遠い存在に感じた。
その後たちまち梨果の携帯電話に着信が入る。
「あぁ、みんな見てくれたみたい。メールがたくさん来た。」
携帯電話を眺める梨果をよそに友也が深刻そうな面持ちで話しかけてきた。
「父さん、美幸さんの事なんだけど…。」
「美幸さん?!美幸さんがどうした?」
一瞬、梨果がビクッと反応する。