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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第33章 CMオンエアー
「先月のいつだかの日曜日に駅でバッタリ会ったんだ…。じ、実は父さんたちには言うなと言われててしばらく黙っていたんだけど、余りに酷い話しだから俺の中だけで収めきれなくって…。」

友也が涙を流し始めた。
一体何があった…。

「美幸さんが…美幸さんが…。」

友也は泣き崩れてしまった。


しばらく落ち着いたところで友也の話しをゆっくりと聞いた。男子中学生には過激な内容だ。だが美幸の無念さを確実に伝えようと言いにくいであろう卑猥な言葉も避けずに話してくれた。

(許せない…。女の子に暴力を振るった上に未経験の子を乱暴に犯すなんて…。)

「そんな…美幸ちゃん。私が協力してあげられなかったから…。」

梨果が突然立ち上がった。

「梨果?どうした?」

「おじさん、何してるの?美幸ちゃんの所に今すぐ行こう!」

「何をしに?」

「何をって!美幸ちゃんを連れて河海社長を訴えにだよ!」

「ダメだ!そんなこと美幸さんは望んじゃいない!」

「だけど!!だけど…ううっ…うう、うぁぁぁあん…。」

「私たちに出来ることはないよ。暴力は許せないけど、彼女だって逃げ道が無い訳じゃないのだから…。私たちが何かしたらこの陵辱に堪えた事さえ無駄になってしまう。」

賢い梨果にはそんなこと解っている。ただじっとしていられなかったのだろう。

「友也、よく言ってくれた。ありがとう、辛かったな…。」


書斎に入り友也の話しを思い返していると風呂上がりの梨果がやってきた。梨果も同じく友也から聞いた美幸の話しが頭から離れないようだ。

「…もし、私が美幸ちゃんの頼みを聞いておじさんが美幸ちゃんの初めての相手になっていたら、痛い思いをしなくて済んだんだよね。」

処女喪失について友也から聞いた美幸からの口伝はあまりに残酷で凄まじいものだった。

「そうかもしれないけど、あの社長がそんな乱暴にするとは予測できなかったからね。結果論でしかないよ…。」

「…うん。」

自分を責めている梨果を抱きしめ頭を撫でる。

「梨果は全く悪くないから…。明日終業式でしょ?もう遅いから寝たほうがいい。」

ぎゅっと抱擁を強めて口づけをした。

「おやすみ、梨果。」

「おやすみなさい…。」

梨果は自室に行った。
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