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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第38章 美幸サイドストーリー③
「酒井くんご苦労。美幸くんに例のものを。」

「はぁ、はぁ、は…はい。」

フラフラとしている全裸の酒井さんに今回もお金の入った封筒を渡された。

「ガキはもー帰っていいぞー。酒井くん風呂の用意なー。足利くん後片付けよろしくー。」

プルルルプルルル…♪プルルルプルルル…♪

誰かの携帯電話が鳴る。

「はい、酒井です。」

酒井さんの携帯電話だった。何やら仕事の要件なようだ。全裸で粘液まみれの姿でも仕事モードに即切り替えて会話をしている。

「社長。」

「なんだ?せっかく楽しんでいるのに仕事か?どうせ広報の大久保くんだろ。今日は日曜だぞ。クソ真面目な奴め。」

通話を終えた酒井さんが社長に耳打ちをする。

「ふむふむ…なんだって?ほーそりゃ面白い。」

そう言い私に顔を向ける。

「梨果くんは美幸くんのお友達だったね。」

「え?!梨果ちゃんが何か?」

「自由奔放が過ぎるようで広報部が困ってるってよ。わははははは!少しお説教が必要みたいだ。」

「えっ!梨果ちゃんには酷いことしないでください!彼女は普通の中学生です。」

「普通の中学生といってもウチの広告に出演しているんだからあまり自由に振る舞われても困るんだよね。」

「彼女が何をしたのかは知りませんが平和に幸せに過ごしているんです。彼女たちの生活を壊さないで!」

「うるさい!!」

ドカッ!!

「きゃはぁっ!!」

お腹を蹴られた。強い力で飛ばされて床に倒れてしまった。

「口を挟むな!お前など大人しく俺の性の玩具になっていればいいんだ!」

「…ううぅ。」

「ふふふ。梨果くんは超絶美少女だ。そもそもキミよりあの子に最初目を付けたんだ。あんな子を自由にできたらとずっと思っていたんだよ。またチャンスが巡ってくるとは。」

「梨果ちゃんを大事に大事にしている人がいるんです。手を出したら後悔しますよ!!」

「ちっ!うるせーガキだ。後悔?俺様に逆らう奴などいるはずがない!足利くん、そいつをそのまま外に放り出せ!」

「え?!は、はい…。」

足利さんに捕まれてベッドルームから追い出された。
彼は小声で私に囁く。

「あんな機嫌を損ねたのにむしろ追い出されてラッキーだったよ。今のうちに早く帰った方がいい。」

裸のままマンションの外に締め出されてしまった。人目に付かないよう急いでポーチに身を隠す。
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