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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第39章 全裸の刺客
私も掲示板とやらを見せてもらったが、卑猥な言われようではあったが、ほぼ誉め言葉と捉えて差し支えない内容がほとんどだった。むしろ梨果としては自分への卑猥な反応はご褒美のようだった。
「怖いメディアだけどインターネットもなかなか面白いな。」
「父さんやっとネットを認めてきた?」
「いや、ろくなもんじゃないのは確かだ。こんなもの無ければお叱り受けることも無かったのに。」
「そうだよ、気をつけなよ父さん。母さんにも叱られないようにね。」
「はい…。」
確かに迂闊だった。
翌日梨果と一緒に都内の河海塾本部まで赴く。CM撮影の契約時以来だ。
列車の中で梨果とあらゆる場面を想定して打ち合わせをした。
到着すると以前と同じ会議室に通され、しばらくして塾の広報部長が現れた。彼の名前は大久保というらしい。
「今回はわざわざすみません。保護者様には私からお話させていただきます。梨果さんについては別の担当がご案内します。」
「それはどういう…。」
「失礼します。」
私の質問を遮るように入室してきたのは例の社長秘書の女性だった。友也づてに聞いた美幸暴行の話にも登場した人物なので緊張が走る。
「…梨果、何かあったらすぐに電話を。」
梨果に目配せをしてこっそり耳打ちをする。
「わ、わかった。」
さすがの梨果も緊張しているようだ。だがここまで想定内だ。
梨果は社長秘書に伴われ退室した。ここからは梨果の手腕を信じるしかない。
「さて、お父様…ではなかったですね失礼しました。今回発覚した件についてですが…。」
長々と説明された内容は広告媒体に携わったからにはその帰属する団体の名誉や信頼、イメージを損なう行動、言動その他は固く禁じるという契約書にも書かれていた内容だ。
「内容は承知しておりましたが梨果本人に身に覚えがないと申しておりまして…。」
「それにつきましては現在別の担当がご本人に直接確認しておるかと思います。」
「…なるほど。」
その時…。
プルルルルルルルル♪
私の携帯電話の呼び出し音が鳴った。
「おっとすみません失礼します。」
携帯電話を開くと案の定梨果からの着信だった。
わざとスピーカーモードで応答する。
『おじさん!助けて!』
「どうした梨果!今どこ?!」
『社長室から脱出したとこ。ダッシュで逃げてる!』
「怖いメディアだけどインターネットもなかなか面白いな。」
「父さんやっとネットを認めてきた?」
「いや、ろくなもんじゃないのは確かだ。こんなもの無ければお叱り受けることも無かったのに。」
「そうだよ、気をつけなよ父さん。母さんにも叱られないようにね。」
「はい…。」
確かに迂闊だった。
翌日梨果と一緒に都内の河海塾本部まで赴く。CM撮影の契約時以来だ。
列車の中で梨果とあらゆる場面を想定して打ち合わせをした。
到着すると以前と同じ会議室に通され、しばらくして塾の広報部長が現れた。彼の名前は大久保というらしい。
「今回はわざわざすみません。保護者様には私からお話させていただきます。梨果さんについては別の担当がご案内します。」
「それはどういう…。」
「失礼します。」
私の質問を遮るように入室してきたのは例の社長秘書の女性だった。友也づてに聞いた美幸暴行の話にも登場した人物なので緊張が走る。
「…梨果、何かあったらすぐに電話を。」
梨果に目配せをしてこっそり耳打ちをする。
「わ、わかった。」
さすがの梨果も緊張しているようだ。だがここまで想定内だ。
梨果は社長秘書に伴われ退室した。ここからは梨果の手腕を信じるしかない。
「さて、お父様…ではなかったですね失礼しました。今回発覚した件についてですが…。」
長々と説明された内容は広告媒体に携わったからにはその帰属する団体の名誉や信頼、イメージを損なう行動、言動その他は固く禁じるという契約書にも書かれていた内容だ。
「内容は承知しておりましたが梨果本人に身に覚えがないと申しておりまして…。」
「それにつきましては現在別の担当がご本人に直接確認しておるかと思います。」
「…なるほど。」
その時…。
プルルルルルルルル♪
私の携帯電話の呼び出し音が鳴った。
「おっとすみません失礼します。」
携帯電話を開くと案の定梨果からの着信だった。
わざとスピーカーモードで応答する。
『おじさん!助けて!』
「どうした梨果!今どこ?!」
『社長室から脱出したとこ。ダッシュで逃げてる!』