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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第4章 日帰り温泉旅行①
8月最後の日曜日、私は梨果を日帰り温泉旅行に誘った。

自宅で梨果に報道で言うところの“猥褻な行為”をしてしまい反省の3日間だった。自分は理性的な人間だと自惚れていたが、梨果という少女に魅了されつい理性を見失ってしまった。危うく彼女の清純を奪ってしまうところだったが、寸前でとどめられたのは幸いだった。
そんな行為をしたのに日帰り旅行の誘いを快諾してくれたのは心底嬉しかった。

自動車を所有しない私は旅行に行くのも鉄道を利用するしかなかった。
待ち合わせ場所を自宅最寄り駅ではなく、初めの乗換駅としたのはお互いの知人に目撃されるのを避けるためだった。

駅のオブジェ前で缶コーヒーを飲んでいると間もなく梨果がやってきた。

「待ちました?ごめんなさい!朝早く起きるの久しぶりでバタバタしちゃって…」

「ついさっき来たところだよ。」

こんな定型文を発するのは何年ぶりだろう。女性と待ち合わせなんてそれこそ20年来だ。

「連絡先交換してなかったからヒヤヒヤしたよ。待ち合わせでメールできないなんて恐怖!」

「そんなものかね。おじさんの若い時は携帯なんて無かったから当たり前だったよ。」

近ごろ駅の伝言板というのを見かけなくなったな。

「ところで梨果さん、どうして制服なの?」

旅行に行くのに何故か制服姿で登場した。

「えっと、親に一日出かける理由が思い付かなくて、部活って言っちゃったから…。でも私服の着替え持ってきたよ!」

「そうなんだ、面倒かけたね。ちょっとおじさん不審者っぽいけどまぁ、いいか。」

「あはははは。変態だもんねー。」

「こらこら。」

「えと…ベストとスパッツは置いてきたよ…」

「ん。大丈夫?」

「うん。まだ慣れないけど、大丈夫。」

「そっか。」

「じゃあ行こ行こ?」

二人で歩くとすれ違う人がチラチラと見ていくのがわかる。初めて見たとき垢抜けない子供だと思ったが、その手の趣味の男なら制服姿の梨果は魅力的な女の子なのだと理解できるようになっていた。

白いブラウスが朝日に照らされまぶしかった。ほんのり隆起した胸のラインがなまめかしい。

「また胸見てる。やっぱへんたーい。」

「はは。本当に視線によく気づくね。」

「ふふ。早く早くー!電車来ちゃうよ。」
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