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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第42章 新生クロッキー会①
4/28(日) とうとう新生クロッキー会の開催日となった。

梨果と友也と3人で列車に乗り都内を目指す。
梨果は春らしい花柄のミニのワンピースを着ていた。可憐な姿はやはり人目を惹いていた。


現地のロビーに着くと会場の申請者である富山氏が既に到着していた。

「こんにちは。」

「やぁ、来たね。梨果ちゃん一昨日はどうも。調子はどう?」

「ちょっと緊張してるけど大丈夫です。」

「えっ一昨日って?もしかして。」

「違う違う。勝手に身体を富山さんに見せたりしてないよ。買い物に寄っただけだよ。それで水着を…。」

「水着?」

「わー!!水際、少しあかりて~!」

「それを言うなら山際、少しあかりて~では?」

「ん?おやおや?そちらの少年は?」

突然枕草子ネタで突っ込んできた友也に富山氏が気付く。

「えっ、ああ、初めてでしたっけ、私の息子で友也です。」

「友也です。お店はよく利用させてもらってます。」

「ああ、そうでしたか。大きな息子さんだ。何年生?」

「中3っす。」

「えっ!梨果ちゃんと同い年?!年頃なのにこんな美少女とよく一緒に暮らせるね。」

「は、はぁ。たまに目のやり場に困ります。」

「えー!羨ましい!!詳しく話を聞かせておくれ。」

「落ち付きなよ富山さん…。」

梨果がたしなめる。

「先生は?」

「真田さんと会場で準備しているよ。」

4人でエレベーターで4階へ上がる。

会場となる創作室へ入る、なるほど確かにコミュニティーセンターのあの部屋に酷似していた。しかも作られた例の“舞台”はそのままだ。そのせいか梨果の顔を見ると強張っているのがわかった。更にここにいる面子は特別クロッキー会とほぼ同じだ。

「梨果…大丈夫?」

「う、…うん。」

奥に梨果の父親である講師の姿があったので声をかけた。

「こんにちは。」

「こんにちは。今日はよろしくお願いします。……梨果、来てくれてありがとう。」

「うん…。」
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