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臨時ヌードモデル ~梨果14歳の一年~
第42章 新生クロッキー会①
「隠さないで自然なポーズでいてください。」
「ううっ…。」
講師に従い渋々性器を隠した手をどかす。
「その勃起は何とか収まりつかないでしょうか…。」
「ううっ…善処します。」
勃起を収めるには梨果の姿から目をそらすしかないだろう。武士の情けで梨果に私が持参したコートを羽織らせた。
「友也くんにも人前で裸になる気持ちがわかったね。」
あははは…
梨果の言葉が場内の笑いを誘う。
「それでは少女の次は少年です。キミはいくつかな?」
「14歳です…。」
「なるほど、スポーツもしているね。」
「はい。」
「ということで少女と同い年ですので純粋に体型の男女差が学べると思います。特にこの少年は皮下脂肪が少なく筋肉組織がわかりやすいので逸材です。少女とは骨格も違い腰のラインや臀部も違います。その辺を踏まえて再び10分程度で描いてみてください。」
友也の裸像を描き始める受講者たち。講師はその作業を見回る。
しばらく受講者たちのスケッチを見回っていた講師が足を止めた。
「あなた方は普段どんな絵を描かれているのですか?」
舞台から離れた後方に陣取っていた数少ない女性受講者の3人に声をかけていた。
「えと…漫画です。」
「漫画ですか。お三方はお仲間ですか?」
「はい、同じ大学のサークルで漫画を描いています。」
「なるほど…男性器の描写に力が入ってますね…。」
「あっ、いやだ恥ずかしい…。」
「先生、彼女たちはいわゆる“腐女子”なんですよ。」
「ちょっとー、余計なこと言わないでよ。」
3人の知人だろうか。近くの男性受講者が講師に語る。
「婦女子…ですか?」
「うーん、多分違います。“腐った女子”と書いて腐女子です。」
全く意味がわからなかった。
しかしこれを機に3人の女性陣が饒舌になる。
「そうです、私たちは腐女子です!」
「私たちの描く漫画には男性器の表現が必須なんです。」
「でも男性の性器なんて見る機会ないんです。なので今まで他人が描いた絵を模写するしかなかったんです。」
「しかもあんなイケメン中学生のが見れるなんて。」
「今日は本当に来て良かったです。」
3人は各々の発言に強く頷く。
「ううっ…。」
講師に従い渋々性器を隠した手をどかす。
「その勃起は何とか収まりつかないでしょうか…。」
「ううっ…善処します。」
勃起を収めるには梨果の姿から目をそらすしかないだろう。武士の情けで梨果に私が持参したコートを羽織らせた。
「友也くんにも人前で裸になる気持ちがわかったね。」
あははは…
梨果の言葉が場内の笑いを誘う。
「それでは少女の次は少年です。キミはいくつかな?」
「14歳です…。」
「なるほど、スポーツもしているね。」
「はい。」
「ということで少女と同い年ですので純粋に体型の男女差が学べると思います。特にこの少年は皮下脂肪が少なく筋肉組織がわかりやすいので逸材です。少女とは骨格も違い腰のラインや臀部も違います。その辺を踏まえて再び10分程度で描いてみてください。」
友也の裸像を描き始める受講者たち。講師はその作業を見回る。
しばらく受講者たちのスケッチを見回っていた講師が足を止めた。
「あなた方は普段どんな絵を描かれているのですか?」
舞台から離れた後方に陣取っていた数少ない女性受講者の3人に声をかけていた。
「えと…漫画です。」
「漫画ですか。お三方はお仲間ですか?」
「はい、同じ大学のサークルで漫画を描いています。」
「なるほど…男性器の描写に力が入ってますね…。」
「あっ、いやだ恥ずかしい…。」
「先生、彼女たちはいわゆる“腐女子”なんですよ。」
「ちょっとー、余計なこと言わないでよ。」
3人の知人だろうか。近くの男性受講者が講師に語る。
「婦女子…ですか?」
「うーん、多分違います。“腐った女子”と書いて腐女子です。」
全く意味がわからなかった。
しかしこれを機に3人の女性陣が饒舌になる。
「そうです、私たちは腐女子です!」
「私たちの描く漫画には男性器の表現が必須なんです。」
「でも男性の性器なんて見る機会ないんです。なので今まで他人が描いた絵を模写するしかなかったんです。」
「しかもあんなイケメン中学生のが見れるなんて。」
「今日は本当に来て良かったです。」
3人は各々の発言に強く頷く。